中国政府が先般発表した白書「新時代の中国と世界」は、中国国民が70年間にわたり自力更生に頼り、刻苦奮闘して自らの発展を実現すると同時に、世界の平和と発展にプラスのエネルギーを注ぎ込んだことを、明確に示している。
過去40年あまりの間に、中国は立ち遅れた封鎖的な国家から世界第2の経済体にまで躍進した。その根本的な原因とは、世界の発展の潮流に順応し、改革開放を実施し、自らの国情に合致する発展の道を歩んだことだ。
過去70年間にわたり、中国は一貫して防御的な国防政策を堅持した。2012年から17年までの中国の国防支出がGDPに占めた比率は平均1.3%で、国連安保理常任理事国の中で最低の水準だ。
朝鮮半島やイランの核問題など、地域の重要課題になった問題を政治的解決に向かわせる上で、中国は一貫して建設的な役割を果たしてきた。中国は同時に、商船護衛や人道主義による救援などの行動を常態化させた。領土問題や海洋の境界についての争いでは交渉と協議を通じて処理することを貫き、国境を接する14カ国のうち12カ国と陸上における国境問題を最終的に解決した。サイバーなど新たな分野での安全保障に対する脅威について、中国は積極的に多国間対話や交渉に参加し、公正で合理的な国際規則の制定を推進した。
平和発展と民族復興への邁進を堅持する中国は、国力がどれだけ増強しようとも、いかなる国家に対しても絶対に脅威とはならない。中国は終始、さらに大きなチャンスをひたすらに作り出す、世界平和を担う建設者であり、「安定装置」に徹するのである。
「中国国際放送局日本語版」2019年10月1日