開放拡大は、中国資本市場が世界の知恵を受け入れ、実体経済の発展に一層効果的なサービスを提供することを可能とする。海外市場の経験をみると、資本市場の開放は外資の導入を加速し、外資金融機関の参入による「ナマズ効果(異質な要素が加わることで活力が高まる現象)」が期待でき、国内金融機関の修練と鍛錬を促すことで業務能力を上げ、市場の投資家構造の最適化と国内証券先物業界の質向上につながる。中国資本市場の基準と運営がますます国際市場と連動すれば、開放による改革や基礎制度の改善につながるだけでなく、より多くの長期機関投資家を引き付け、クロスボーダーの監督管理とリスク防止能力が向上する。
開放拡大は、中長期資金を呼び込む重要な措置にもなる。アナリストは、中国資本市場の発展のペインポイントについて、長期資金と機関投資家の割合が足りないと指摘。一層多くの国外機関投資家による中国A株市場への直接投資が可能となれば、その長期投資の動きが市場に合理的なバリュー投資概念をもたらし、A株市場の安定性と競争力が高まるとの見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年10月1日