インターネット大手は不動産業界で利益を得ることに対し、早くから興味を示している。2010年、淘宝は不動産チャンネルを開設し、不動産市場に試験的に着手した。
不動産仲介業者にダメージ? 伝統的な主流仲介業者の地位を揺るがすことは困難
統計によると、2018年にアリババオークションで物件を閲覧・購入した人は延べ3000万人だった。アリババと京東の不動産販売は、不動産仲介業者にダメージを与えるのだろうか。
艾媒諮詢(iimedia research)の張毅CEOは、「インターネット大手が同時にネット販売することは、インターネット大手の不動産サービス分野における新たな試みと言える。インターネット仲介の本質もやはり仲介であり、低頻度の取引や高い顧客獲得コストなどの苦境から逃れることはできない。ユーザーがECサイトでの高額取引に慣れるかどうかは未知数である。一定期間は不動産のオンライン販売方式を変えることは困難だが、ECサイトには時間と手間を省くという大きな優位性があり、将来的にオンライン取引は増えると信じている」と述べた。
某不動産デベロッパーの運営責任者は記者に対し、「アリババと京東が売り出す物件の数を見ると、伝統的な不動産仲介の販売スタイルにダメージはない。長期的に見れば、インターネット大手は大量のアクセス数とビッグデータを有し、伝統的な不動産業者にはかなわない。インターネット企業の一連の措置は、伝統的な不動産仲介業者に固定的な利益概念を打破させ、本当の変革につながる可能性がある」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年10月18日