◆京雄都市間鉄道が創り出した世界一と中国一
・時速350キロの列車がターミナルビルの下を通過する世界初の高速鉄道
・全生命周期のBIM三次元档案を持つ世界初の駅、雄安駅
・高速鉄道と空港の隙間なき乗り換えが可能な国内初の線路
・全過程で鉄道BIM基準を運用し設計された国内初のスマート高速鉄道
・5G信号がフルカバーされる国内初の高速鉄道駅、大興空港駅と雄安駅
・顔認証、身分証、パスポート、港澳通行証をかざすだけで入れる国内初の鉄道駅、大興空港
・雄安駅の敷地面積はサッカーコート30枚分で、空母「遼寧艦」4隻分の鉄を使用
・雄安駅の鉄骨造溶接ワイヤは地球100周分。
・雄安駅は国家グリーン建築最高三つ星基準を採用
天安門から南に46キロに位置する北京大興国際空港は金色の鳳凰のように翼を広げ、飛び立たんばかりだ。その翼の重要な血管である、全長92.4キロの京雄都市間鉄道はここから広がる。千年の古都と呼ばれる首都北京と、河北省雄安という未来の「千年の都市」の間に、高速で流動する橋をかけなければならない。
「体」から「骨」までスマート要素が満載
京雄都市間鉄道大興空港駅の待合ホールの天井は運営の需要に基づき、時間帯別に照明を調節し、エネルギー消費量を削減できる。また天井には穴が開いており、開放的な印象を与え消音効果を発揮し、快適な乗車環境を形成する。列車のLEDディスプレイは、列車の情報を表示し動画を再生できる。
IoT、AI、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、BIMなどのハイテクを採用する京雄都市間鉄道は、スマート化がさらにアップグレードしている。スマート化設計は71件にのぼる。
顔認証による通過はさらにSFチックだ。顔認証、身分証、パスポート、港澳通行証を電子切符とし、かざすことで構内に入ることができる。乗客はセルフ端末で証憑を印刷し、自ら身分証を再発行し、切符の払い戻しや変更などの手続きを行うことができる。乗り換え場所が分からなければ、多機能スマート端末設備のナビゲーションを利用できる。この端末は基本的な質問にも回答できる。
高速鉄道と空港の隙間なき乗り換えは国内初だ。中国鉄路設計集団有限公司京雄都市間プロジェクト駅現場責任者の朱紅鋒氏は、「都市間鉄道の駅を出てから100メートル内で搭乗券を変更できる。今後は都市間鉄道と路線バスの結びつきにより、路線バスへの乗り換えも便利になる」と説明した。