「今回の輸入博で、ドイツ本社は中国への投資を大幅に増やし、江蘇省無錫工場の壁掛けボイラーの生産ラインを拡大、空調換気設備工場を建設することを決定した」。Vaillant中国冷暖房環境技術有限公司アジア太平洋地区ディレクターのJeroen Sterel氏はこう語った。
中間所得層の快適な居住性へのニーズが高まるのに伴い、Vaillant社の中国事業はここ10年で急成長し、今年はアフターサービス部門だけでも100人以上の人員を増やした。
中国事業に10年以上携わるJeroen Sterel氏から見ると、中国経済は非常に健全で、給湯・暖房機能のあるミドルハイエンド型の壁掛けボイラーが中国の家庭に浸透しつつあることも1つの証明だ。Vaillant社が最新製品と技術を中国に持ち込み、現地化生産を強化することは賢明な選択であり、今年が初となる輸入博への出展は「中国市場のニーズをより確かに感じることが狙いだ」という。
日本のAGC旭硝子は昨年、第1回輸入博に出展後、中国市場の新たなニーズに基づき、江蘇省蘇州自動車ガラス工場、広東惠州液晶ディスプレイ工場への投資を拡大した。今年は2回目の出展となるが、華東地区に研究開発センター設立を準備しているとの情報ももたらされた。