「以前、我々は日本の成熟した技術を中国に導入すれば市場のニーズに応えられると考えていた。現在、中国の発展と変化のスピードは非常に速く、市場の将来は有望であるため、中国市場のニーズに的を絞った研究開発センターを設立することがグローバル戦略となった」と、AGC中国総代表の上田敏裕氏は語る。
2年連続で出展する米メラルーカは、洗剤と化粧品の専門メーカーだ。2003年、同社は上海市奉賢区で大型工場を建設。ここ2年で、中国はめらるーかにとって海外では最大の市場となり、対中投資は顕著に加速している。2017年に江蘇省南通市で中国第2の生産基地を建設してから、最近は第3弾の投資計画をスタートし、上海市奉賢区で追加出資を行い日用化学製品生産基地を建設すると発表した。
「輸入博は1つの大きなプラットフォームであり、生産能力分野における国際協力の推進力だ」。8日に開かれた第2回輸入博の付帯イベント―2019年産業国際競争力協力フォーラムで、上海市社会科学界連合会主席の王戦氏は、「輸入博のグローバルな魅力が拡大するのに伴い、テスラの上海スーパー工場のような投資案件が続々と現れる可能性がある。それは輸入仕入を手始めに、次に貿易主導の投資を推進、生産要素の組合を再配置するものだ」と指摘。