「中国はそもそも発展途上国なのか?」。『日本経済新聞』は12日、中国語版ウェブサイトでこの問題を論じる記事を掲載した。
米トランプ大統領は今年7月、「経済的実力を有する国が世界貿易機関(WTO)に発展途上国として優遇されている」と批判し、シンガポールやアルゼンチン、韓国、メキシコ、中国などを名指しした。
記事によると、先進国と発展途上国の区分に絶対的な基準は無い。よく使われる区分は、経済協力開発機構(OECD)開発援助委員会の政府開発援助(ODA)対象国・地域リストだ。2018-2020年の最新リストには中国、ブラジル、インドなど143カ国・地域が載った。同リストの基準は世界銀行の1人当たり国民総所得(GNI)とされている。
現在の基準は、1025米ドル以下を「低所得国」、3995米ドル以下を「下位中所得国」、1万2375米ドル以下を「上位中所得国」とし、それより多い国は「高所得国」と位置付ける。高所得国と上位中所得国の境が先進国と発展途上国の境といえる。
2018年に韓国のGNIは3万600米ドルだった。シンガポールは5万8770米ドルで日本の4万1340米ドルを上回る。一方、中国は9470米ドル、ブラジルは9140米ドルの上位中所得国、インドは2020米ドルの下位中所得国となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年11月19日