2019年第3四半期の中国主要経済指標がこのほど発表されたが、この中である統計が大いに注目を集めた。2019年1~9月の全国の住民1人当たりの可処分所得で、発表によると2万2882元と前年同期比での名目伸び率は8.8%、物価変動の影響を差し引いた実質伸び率に6.1%に上った。
今年に入ってから所得は安定して緩やかに増加しており、「人々の財布は膨らみ、より良い暮らしを求める気持ちは年々満たされている」ことがうかがえた。
一方、農村部についてみてみると、1~9月の農村部住民の1人当たりの可処分所得は9.2%増加と、都市部住民を1.3ポイント上回る伸びとなった。都市部と農村部住民の所得格差は前年同期の2.78から2.75に低下し、引き続き格差縮小に向かっていることがうかがえた。
地域別では、中西部地区の所得の伸びが東部と東北地区を上回り、東部と西部の所得格差は前年同期の1.75から1.74に低下した。
蘇寧金融サービス傘下のシンクタンク、蘇寧金融研究院の付一夫・上席研究員は、「都市部と農村部住民の所得格差が縮小し続ければ、経済発展の公平性はより顕著なものとなる」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年11月17日