今年10月25日に中国国有資産監督管理委員会(国資委)は公式ウェブサイトで、国務院の承認を経て、中国船舶工業集団有限公司と中国船舶重工集団有限公司が合併すると発表した。
11月26日午前には、合併後の「中国船舶集団有限公司」が北京で設立大会を開催し、プレート除幕式を行った。今回の合併により設立された中国船舶集団有限公司は世界最大の造船グル―プとなって、科学研究所と法人及び上場企業147社を有し、資産総額が7900億元、従業員が31万人に上る。中国で最も大きい造船拠点と最も高い船舶及び関連製品の研究開発能力を持ち、国際船級協会連合のルールに則って国際的な技術基準と安全保障条約の要求を満たす船舶海洋エンジニアリング装備の設計・建造を手がけることになる。
中国船舶集団有限公司の設立は、世界が注目していた「南北船」の合併問題が決着したことを意味する。「南北船」とは通俗的な言い方だ。中国船舶工業集団有限公司は中船工業が略称で、主要事業エリアが長江の南側だったため「南船」と呼ばれ、中国船舶重工集団は中船重工が略称で、主要事業エリアが長江の北側だったため「北船」と呼ばれていた。