中国文化観光部と中国観光研究院は先ごろ、2019ナイトエコノミー発展大会を共同開催し、「2019中国ナイトエコノミー発展レポート」を発表した。多くの指標により、ナイトエコノミーが消費けん引と内需拡大の新たな原動力になっていることが示された。
ナイトエコノミーでは、夜間の消費にとどまらず、文化的シーンでの夜間ツアー、夜間鑑賞、夜間観賞の需要も大きい。今回発表されたレポートでは、夜市グルメストリートの魅力に比べ、夜間フェスティバルや文化施設の演芸イベントの方が、消費者を呼び込んでいることが明らかとなった。
武漢では夜になると、「知音号」という名称のレトロな汽船が長江の埠頭に姿を現す。遠方から訪れた観光客は、チャイナドレスか中国服に着替えてクルーズ船「知音号」に乗り、中華民国時代の老漢口(武漢)にいる雰囲気に身を置くことで、自分たちもパフォ―マーになる。武漢の民俗や美しい花火を楽しみ、「知音号」から夜景を観ることが観光客の人気を博している。