VR眼鏡をかけると、すぐに本の中の世界に行くことができ、挿絵も立体的になる。紙の読書からデジタルリーディングへ、パソコンでの読書からモバイルリーディングへ、読書時代から画面を通した読書時代へと、読書方式の発展はどれもイノベーションによる産物であり、読書の発展方向を示している。新技術は読書の躍動感と立体感を高め、読書は目で見るだけでなく、情景に入り、コンテンツとインタラクティブできるようになった。
AI、VR、増強現実(AR)、5Gなどの技術の発展は、デジタルリーディングの空間とシーンを大幅に広げた。今後、5Gの万物を繋ぐという特性は「なんでもできるメディア」を生み、クルマのインターネット、ウェアラブル機器、スマートホームなどが読書ツールとなり、各種の読書端末の間でシームレスハンドオーバーが可能となる。5Gの高速、低タイムラグ、大容量という特性は、より多くの体験シーンを開発し、ユーザーの没入感を高める。
AI技術もオーディオブック市場の急成長を後押しするとみられる。音声合成、情景識別などのAI技術の成熟化に伴い、オーディオブックプログラム、さらにはすべての音声再生情報が整合され、スマートなマッチングと処理が可能になる。ユーザーは本を耳で聞く際に自分の好みの声を選べるということである。そうなれば、音声コンテンツのコストは低下し、商品の数は急増する。より優れたユーザー体験は中国の新興の読書市場、特にオーディオブック市場の大規模な発展を促す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年11月29日