中国初の「細胞培養肉」誕生 1000億ドル規模の人工肉市場を山分け

中国初の「細胞培養肉」誕生 1000億ドル規模の人工肉市場を山分け。

タグ:細胞培養肉 人工肉市場

発信時間:2019-12-03 14:27:30 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 業界内では、「細胞培養肉」で発生する二酸化炭素排出量は牧畜業より低く、環境保護面で大きなメリットがあると見られている。イギリスのバークレイズ銀行は、向こう10年で、「細胞培養肉」を含む人工肉は肉製品市場の10%を占め、世界の人工肉市場の規模は1400億ドルに達すると予想する。


 しかし、「植物肉」と同様、「細胞培養肉」も高コストという問題に直面している。陳解頤氏は、「牛肉も豚肉も海鮮も、1キロの肉の培養コストは約2000ドルになるが、コストの低下が速く、毎年のコストは前年のわずか10分の1になっている」と述べ、「培養魚腹身」の1キロあたりコストは2020年末に数百ドルに低下すると予想。1キロあたり50ドルまで低下すれば、商品化できるという。


 薛岩氏によると、世界のコスト基準の共通認識で見ると、牛肉の「培養肉」は1キロあたり10ドルに低下すれば商品化の条件を満たす。


 「培養肉」のコストに影響を与える重要な要素の中で、技術の壁は最も大きい。陳解頤氏によると、細胞の培養に必要な栄養液やタンパク質などの原材料は医療レベルの成長因子であり、コストが非常に高い。成長因子には大量のウシ血清が含まれ、コストを削減できる成長因子が見つからなければ、コスト面の技術の壁を越えることはできない。商品化する中で、綿花の種子、カイコなどのタンパク質も成長因子になり、これらは当面の研究開発方向となる。


 世界の4社の「細胞培養肉」会社が中国植物性食品産業連盟に加盟し、中国市場進出の準備を進めている。薛岩氏は、「向こう7~8年で植物肉が食品ブームを牽引するようになれば、10年後は間違いなく培養肉の天下になっている。5年以内に中国は同分野に大量の資本を投入するだろう」と予想する。


 「細胞培養肉」の監督管理問題について、市場監督管理総局食品安全生産司の顧紹平副司長は11月8日に開かれた未来食品ハイレベルフォーラムで、「総局は革新奨励の原則に基づいて発展余地を残すと同時に、高品質と安全の最低ラインを厳守するよう要求し、技術サポートを強化する」と話した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年12月3日


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