2日、中ロ両国を跨ぐエネルギー大動脈、中ロ天然ガスパイプライン東ルートがガス輸送を開始した。
中ロ天然ガスパイプライン東ルートはロシアの東シベリアからブラゴヴェシチェンスクを経由して中国の黒龍江省黒河に入り、黒龍江、吉林、内蒙古、遼寧、河北、天津、山東、江蘇、上海の9都市を通り、中国の現有のガスパイプラインと相互接続し、沿線地区に天然ガス資源を安定的に供給することができる。
「ロ中天然ガスパイプライン東ルートの開通は両国にとって重要な意義を持つ。ロシア側にとって、これは東部エネルギー輸出の重要なルートであり、ロシア極東の発展に新たな原動力を注ぐ。中国側にとっては、ロシアが中国経済成長の「エネルギーの後ろ盾」となっている。ロシアエネルギー・金融研究所エネルギー課題副主任のアレクセイ・ベロゴリエフ氏は新華社の独占インタビューでこのように述べた。
ベロゴリエフ氏は以下のように述べた。ロシア国内に「シベリアの力」パイプラインを建設し中国側と繋ぐことはロシアの東ルート天然ガス輸出の発展に向けた重要なプロジェクトである。同プロジェクトはロシア経済の成長を促し、中でもイルクーツク州、サハ共和国、アムール州のインフラ建設を推し進め、現地の商品生産に助力し、労働力市場を発展させ、産業実体を創出する。
また、ロ中東線天然ガスパイプラインは東シベリアと極東地区の近年最大のインフラプロジェクトで、プロジェクトに参与するロシアの天然ガス工業企業と天然ガス業界に利益をもたらし、地域の模範的プロジェクトともなり、ロシア政府から非常に重視されていると話した。