日本メディアによると、中国の上海汽車集団とタイのチャロン・ポカパン(CP)グループが合弁で手がける英国の老舗自動車ブランド「MG」がタイで次第に存在感を高めている。同ブランドはタイ市場に参入してから数年でシェアが2.5%に達し、日本のスズキとほぼ同じ規模になった。また、ピックアップトラックや電気自動車(EV)の投入を強化し、日本車メーカーが中心となっているタイで存在感を強めている。
『日本経済新聞』ウェブサイトに12月2日掲載された記事によると、「ヨーロピアンスタイルのデザインが気に入った。価格も手が届きやすい」とバンコクで働く23歳の会社員マイクさんはMGの新車を購入したした理由を笑顔で話した。
2014年にMG車の生産を開始した合弁会社「上汽正大(SAIC Motor-CP Co.)」には上海汽車が51%、CPが49%を出資した。上海汽車が買収した英老舗自動車MGのデザインを受け継ぎ、中国の生産ノウハウを活かして製造している。販売面ではCPが力を発揮し、現在はタイ全土で約100店の販売店を展開している。
今年1-9月のMG販売台数は前年同期比6.2%増となり、タイ全体の新車市場は成長率が2%だった。特に9月はタイの景気減速で日本車メーカーが販売を減らすなか、MGは7%増と好調を維持した。