通信会社の5Gネットワーク建設の本格化、5G電話などの端末機器の流通、さらに高画質動画、IoT、産業インターネットなどの応用実現など、今年、中国の5G産業は商用化を迎えた。設備メーカー、パーツ供給業者、通信会社からの商用注文が相次ぎ、中国の5G産業チェーンの多くの企業が新たなチャンスを迎えている。
5G応用が全面実施
遠隔ドローン、8K高画質動画中継、アレイカメラ動画伝送、5G ARクラウド教育とクラウド連携、アンドロイド遠隔制御と画像返送、ドローンスマート治水データ採集など……これらは中国証券報の記者が中興通訊(ZTE)上海研究所を取材した際に見た光景である。
ZTE副総裁でTDD&5G取締役の柏燕民氏は記者に対し、「5G商用ネットワークの建設の面で、会社の商品性能はすでに改善されている。2020年に全商品シリーズを拡張し、 8ch、32ch、64ch、照明ステーション、街頭ステーションおよび室分ステーションなど各シーンをカバーし、より柔軟なソリューションを形成し、通信会社が実情に基づいてネットワーク建設コストを削減できるようにする」と述べた。
中国証券報の記者の調査によると、中国国内で5G商用ネットワークの建設が進むにつれ、5Gの応用は日常生活に浸透しつつある。深セン国際空港で、華為(ファーウェイ)と深セン国際空港は「5G+4K」超高画質動画中継を共同開設。これは5G伝送技術と4K高画質カメラを通し、滑走路に離着陸する航空機および到着ゲートの客を高画質でリアルタイムに見ることができる。広州琶洲国際コンベンションセンターで、ZTEは広東移動と共同でコンベンションセンター付近に長さ6キロの「5G精品線路」を設置。記者は走行する車両に乗り、5G通信を通した安定かつ高速な乗車を体験した。速度は最大1.2Gbps、平均でも800Mbpsに達する。
産業チェーンで発注が相次ぐ