英メディアはこのほど、「中国が発表した最新の『貿易の質の高い発展推進に関する指導意見』は、中国の対外貿易のモデル転換に具体的な方向性を示した。貿易構造の改善、貿易の均衡促進、サービス貿易の発展、貿易圏の拡大など、多角的な発展が中国の貿易競争力強化の重要な要件になる見通しだ」と報じた。
世論はこれについて、中国経済の発展段階が変化するなか、中国の対外貿易の構造調整の要求に従うものであり、海外の貿易保護主義に対応し、自国の競争力を高める手段でもあるとみている。ロイターが29日に報じた。
「意見」は、積極的に輸入を拡大し、適時に輸入関税と制度的コストをさらに引き下げ、輸入の潜在力を喚起し、輸入構造を改善する必要があると明らかにした。また、非関税障壁の削減を推進し、技術的貿易措置の透明性を高め、貿易投資の利便性向上を図る必要があるとした。
報道によると、直近の中国貿易統計から、中国のASEANや「一帯一路」国家への輸出成長率が持続的に伸びており、近年積極的に推し進めている東アジア地域包括的経済連携(RCEP)交渉、中日韓自由貿易協定(FTA)、中欧FTAなどと併せてみると、中国は貿易相手国との友人の輪の拡大に注力していることがわかる。
「指導意見」は、国際市場の配置を見直す必要があると指摘した。先進国などの伝統的市場の深耕を継続すると同時に、「一帯一路」共同建設国家との貿易協力を深め、アジア・アフリカ・ラテンアメリカなどの市場開拓に力を入れる。また、自由貿易相手国、新興国、発展途上国の中国の対外貿易に占める比率を徐々に高め、周辺国との貿易規模を拡大するとした。
報道は、「多国間のFTA締結を促進することは、貿易摩擦のうねりに揺れる対外貿易にプラスエネルギーを注入する。中国にとっては、頻繁に言及する『対外貿易の多角的発展』に向けた成長の余地を拡大し、より広範な貿易投資協力の推進につながる」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年12月8日
英媒关注:中国力推贸易高质量发展