このところの香港情勢と将来について、国際社会が強い関心を寄せている。前駐香港ベルギー総領事でベルギー・香港協会会長ピーター・スティール氏が10日、ブリュッセルで中国青年報・中国青年網の取材に応じた。
同氏は、「香港は今、苦境に立たされているが、経済・社会の基盤と『一国二制度』の原則は揺るがない」としたうえで、「香港の未来は明るいものと信じている」と語った。
同氏は1993年から1997年まで駐香港総領事を務め、香港基本法の制定と香港の中国返還という出来事を経験。その後、長きにわたりベルギー・香港協会の会長を務め、交流と協力に尽力してきた。同氏は取材に対し、次のように語った。
「私自身の経験や長きにわたる観察に照らすと、香港は中国返還以降も引き続き高度な自治と民主的な自由を維持してきたといえる。これに対し、イギリスの統治下では香港人にはデモ行進する権利さえなく、香港は全くもって民主的とはいえなかった。
香港は中国の領土であるというこの事実をはっきりと認めなければならない。香港は中国の改革開放と経済発展が進むなか、これまで通り独自の役割を担っている。香港の繁栄と安定は中国の大きな支えがあってこそ維持できているのであって、香港と深センの融合深化、相互利益の実現はその良い例といえよう。
苦境に陥っている今、香港の各界は団結し、共に困難に立ち向かい、明るい未来を手に入れるべきだ。私は香港の未来が明るいことを信じている」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年12月13日