安徽省蕪湖市にある1000年の歴史を持つ古鎮(歴史ある街)、「鳩兹」(きゅうじ)。文化的景観16カ所と無形文化遺産体験プログラム30件以上、老舗50軒以上を擁するこの古鎮が8日、オープンした。約80億元を投じたこの事業からは、特色ある小鎮(街)づくりに向けた投資が盛んになっていることがうかがえる。
鳩兹古鎮には「徽派建築」と呼ばれるこの地独特の建築様式で建てられた建築物が658棟、計4288室現存しており、うち明清代の古建築は42棟318室に上る。鳩兹古鎮は目下、最大の徽派建築群の一つであり、「開かれた徽派建築の博物館」と称される。
湖南省長沙市の古窯跡「長沙銅官窯古鎮」や青海湖西寧市のテーマパーク「童夢楽園」のオープン、四川省の古都「閬中古城」の経営権取得に続き、新華聯集団が地元政府との協力で手がけた古鎮向け一大投資プロジェクトだ。
中国観光協会の蘇波副会長は、「不動産が投資目的から居住目的での購入に急速に回帰するなか、特色ある小鎮づくりに向けた投資は安定成長、発展促進、構造調整、民生改善にとって重要な足がかりになっている」と述べた。