国際通貨基金(IMF)は経済減速中のインドに対して、「緊急行動」を求めた。学者はこれを背景とし、中国、ロシア、その他のBRICS諸国との協力が、インドの経済成長の大きな推進力になると指摘した。ロシア・スプートニクが25日に伝えた。
IMFは年間審査報告書の中で、消費・投資・税収の減少がインド(アジア全体及びインド太平洋で成長率が高い経済体の一つ)の景気低迷の要因と指摘した。
インド政府の公式データによると、インドの7−9月の経済成長率は6年ぶりの低水準となる4.5%まで低下した。インド準備銀行(中央銀行)は今年の成長率の予想値を6.1%から5%に下方修正した。インド準備銀行は5回連続で利下げを行っており、9年ぶりとなる最低水準まで下げたが、景気低迷を阻止できていない。中央銀行は12月上旬の最後の会合で、政策金利の据え置きを発表した。IMFはこれに失望し、理解を示さなかった。
観測筋によると、米国とインドが貿易摩擦に陥る兆しが今年見えたことで、インドの輸出企業に強い心理的プレッシャーがかかることになりそうだ。米国はインドを一般特恵関税制度(GSP)対象国から除外している(同制度によるインドからの輸入額は56億ドル)。インドは同制度の最大の受益者だった。