イスラエルのヤリヴ・レヴィン観光大臣はこのほどテルアビブで開かれた国際地中海観光市場展に出席し、新型コロナウィルス関連肺炎の感染拡大が中国の観光業界へ及ぼす影響について新華社の取材を受け、次のように回答した。
「感染拡大による影響は一時的なものにとどまるとみている。イスラエルにとって中国は重要な観光客送り出し市場であり、今後ともこの見方に変わりはない。両国間では観光の利便性が年々向上しており、これからもより多くの中国人観光客がイスラエルを訪れてくれることを期待している。
2019年は延べ15万人以上の中国人観光客がイスラエルを訪れた。だが、これは決して大きな数字とはいえない。中国の観光市場は莫大なポテンシャルを秘めており、さらなる両国間の協力と開発が待たれる。感染拡大は観光産業にとって厳しい試練になることは確かだが、中国政府は一日も早い終息に向けて最大限の努力を尽くしており、必ずやこの困難を乗り越えることと信じている」
レヴィン大臣は、これまでに幾度となく訪中し、多くの都市を訪れてきた。大臣は、両国が観光面での協力を強化すれば、両国市場とも潜在需要が一段と顕在化されるだろうと述べ、期待感を示した。
レヴィン大臣の母親はかつて中国語を学んだことがあり、イスラエル国立図書館アジア・アフリカ部門の責任者を務めた経歴がある。その影響を受け、大臣は幼少より中国の文化に触れ、中国を理解してきた。このため、両国が観光と人的文化的交流に力を入れることが如何に重要であるかを熟知している。「私は中国語の本に囲まれて育った。中国は独自の歴史を持ち、世界遺産の多さでも重要な地位を占めていることを理解している」と語った。
イスラエル中央統計局の発表によると、2019年にイスラエルを訪れた外国人観光客は延べ420万人と、過去最高を記録した。うち、中国人観光客は前年比36.7%増の15万6000人に上った。海南航空や四川航空、イスラエル航空などが相次いで中国とイスラエルを結ぶ直行便を就航している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年2月18日