海外の感染症流行深刻化、中国経済への「二次ダメージ」になるか

海外の感染症流行深刻化、中国経済への「二次ダメージ」になるか。中国時間3月4日10時時点で、中国国外の新型コロナウイルス肺炎感染例は1万2000例を超え、海外での新規病例数は何日も連続して国内を上回っている…

タグ:感染症流行

発信時間:2020-03-05 13:51:13 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 中国時間3月4日10時時点で、中国国外の新型コロナウイルス肺炎感染例は1万2000例を超え、海外での新規病例数は何日も連続して国内を上回っている。


 ウイルス蔓延による経済への影響が深刻化している。中国人民大学重陽金融研究院の劉英向研究員は中国新聞社に対し、「感染症流行は世界の貿易、消費、投資に大きく影響し、多くの国が人員の移動規制措置を厳格にとることが予想され、投資家の予想も不安定になっている」と述べた。


 経済協力開発機構(OECD)は、2020年上半期の世界経済の成長は急激に縮小する見通しだと警告し、通年の成長予想を2.4%に下方修正した。世界貿易機関(WTO)は、世界の貨物貿易は今年第1四半期も低迷状態が続き、感染症流行の影響でさらに悪化する可能性があると予想した。


 このような状況下で、感染症流行は世界的なニーズ低下に繋がり、中国の外需は激減のリスクに直面するとも分析されている。これについて、中信証券のチーフエコノミストの諸建芳氏は、「上述の悪影響は確かに存在するが、中国経済へのダメージを高く見積もるべきではない」と率直に述べた。


 まず、輸出と輸入の動向の変化は一般的に同調し、中国の貨物貿易の超過額減少幅は輸出減少幅ほど大きくない可能性がある。また、海外生産が感染症の影響を受ける中、各方面は代替効果によって対中輸出のニーズを増やし、これも世界的なニーズ低下によるダメージを緩和する。


 そのほか、中国経済の成長を牽引する「トロイカ」のうち、消費と投資は絶対的な主力となっており、経済は内需牽引型であるため、輸出による貢献が低下しても中国経済の基本面に実質的な変化はない。

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