中国の新型コロナ感染症流行に対する取組みが成果を上げるなか、海外の経済界や有識者の間では、「中国には新型コロナ感染症の経済への一時的な影響を克服し経済成長を回復させる力がある」との認識が広がっている。彼らは中国経済の強靭性と長期的な競争力に大きな信頼を寄せている。
「今や、世界のサプライチェーンにおける中国の競争優位性はコストと規模に限らず、品質とイノベーション、持続可能性の上に成り立っている。そのため、我々は中国経済の強靭性と長期的な競争力に大きな信頼を寄せている」。仏ロレアルグループCEOのジャン‐ポール・アゴン氏は、パリで新華社の独占取材に対してこう答えた。
アゴン氏は「新型コロナ感染症の中国経済への影響は一時的なものであり、中国経済が長期的に改善に向かうファンダメンタルズに変わりはない」とし、「対外開放拡大、消費の高度化加速、人々の素晴らしい生活へのあこがれが、中国の経済発展の強靭性に内在する原動力だ」とみている。
中国は2003年のSARSの流行を経て、市場が急反発し、経済は力強く回復、人々の消費力は持続的に成長した。アゴン氏は、「これまでの経験を基に考えれば、新型コロナ感染症の流行が終われば、市場は回復に向かい、それに伴い消費需要も回復する」と予想し、「我々は今年の中国市場のパフォーマンスに信頼を寄せており、提携パートナーと共に成功の年を創り上げていきたい」と述べた。
ウクライナ商工会議所のGennady Chyzhykov会長は、キエフでの新華社通信記者の独占インタビューで、「中国経済の長期的な改善に信頼を寄せており、感染症の流行が終われば中国経済はより安定する」との見通しを示した。
Chyzhykov会長は、「世界各国が中国の感染症の流行と経済情勢に高い関心を寄せており、これは中国が世界の舞台で重要なポジションにあることを示している」と述べた。