国際原油価格の暴落の直接的原因は、3月6日のロシアとOPEC諸国の会合でOPEC減産案について合意に達しなかったことである。関連情報によると、ロシアは原油価格下落の準備を整え、減産行動を進めるのは解決策ではなく、現在の減産規模を維持べきだと考え、6月までに減産規模の拡大について再決定することを望んでいる。今回の石油価格の下落において、世界の新型コロナウイルスの流行は最も大きな後押しになったと見られている。関連データによると、中国は世界最大の原油輸入国で、輸入額は世界の20.2%を占める。世界を見ると、日本と韓国は石油消費大国で、欧州やアメリカ州などの石油消費量が多い地域でも新型コロナウイルスが蔓延している。
産業チェーンにチャンス潜む
中国石油と中国石化の株価も今年に入って下落し、1月8日から3月6日までにそれぞれ14.89%と8.76%下落した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年3月9日
中泰軽工チームは、原油価格の下落に伴い、川下のプラスチックやゴム製品などの産業チェーンはコスト圧力緩和のチャンスを迎え、プラスチック包装の受益が目立つと見ている。中泰証券は、軽工業に関して言えば、原油下落は主に包装企業、石油を原料とするプラスチックやゴムなどの製品に好材料となり、商品の値下げにつながる可能性があり、プラスチックやゴムなどの製品の川下の包装企業も原材料価格の低下によりコスト圧力が緩和される可能性があるとの見解を示した。