新型コロナウイルスの影響を受けて、国際市場では食糧価格が値上がりしています。国務院が4日に開いた新型肺炎共同予防・抑制メカニズムの記者会見で、農業農村部発展計画局の魏百剛局長は、「現在、中国の食糧在庫は十分であり、食糧や各種副食品の市場価格は安定している」と明らかにしました。
魏局長によりますと、2010年以来、中国では、一人当たりの食糧所有量が世界平均レベルを上回り、2019年には470キロを超え、一人当たり400キロの国際食糧安全ラインを大きく上回っているということです。また、ここ数年、中国では食糧が連年豊作を迎え、5年連続で6500億キロの年間生産高を維持し、去年はさらに6638億5千万キロに達し、史上最高を記録したということです。
また、中国で輸入量の最も多い大豆の去年の輸入量は8851万トンで、国内消費量の85%を占めており、うちブラジル、アメリカ、アルゼンチンからの輸入量はそれぞれ全体の65%、19%、10%を占めています。今年の1-2月、中国で大豆の輸入量は1351万トンに達し、前年同期比14.2%増えました。魏局長によりますと、現在、ブラジルでは大豆が収穫期を迎え、中国のブラジルからの大豆輸入は順調であり、感染拡大の影響を受けていないということです。
「中国国際放送局日本語版」2020年4月6日