ゲオルギエバ氏は、2020年は「間違いなく」特に困難な年になると述べた。感染症流行が今年下半期に終息し、各国が防止措置をやめて経済活動を再開した場合、2021年に局部的な経済回復が現れる可能性があるが、この見通しには大きな不確定性があるという。
世界経済の回復を推し進めるため、ゲオルギエバ氏は以下の4つの計画を打ち出した。必要な防止措置を継続して衛生体系を支える。大規模、迅速、的確な財政・金融部門の措置を講じ、影響を受けた民衆と会社を守る。金融体系の圧力を軽減し、リスクの蔓延を防ぐ。感染症終息後の経済回復の計画を作成する。
また、ゲオルギエバ氏によると、IMFは加盟国に政策提案、技術援助、金融資源支援を提供する準備を整えた。ゲオルギエバ氏は、IMFは1兆ドルの融資を加盟国に提供できると述べた。現時点で、IMFは90カ国以上から緊急融資要請を受け、これらの要請に応じるため、IMF理事会は緊急融資の用意を1000億ドルに倍増することに同意した。さらに、IMFは世界銀行と共同で、世界最貧国への債務返済要求を一時見合わせるよう呼びかけた。
新型コロナウイルス感染症の影響で、IMFと世界銀行は今年の春季会合を遠隔会議方式に変更し、4月14日から17日まで開催することを決めた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年4月10日