経済成長の注目点とされる中国の海洋経済。春になって天候が暖かくなるのに伴い、操業・生産の再開が加速している。沿海部の省では、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大防止に引き続き取り組むとともに、一連の政策措施が打ち出して、海洋や沿岸部の資源を活用した「藍色産業」の操業・生産の再開を促進している。中国自然資源部が14日、明らかにした。
中国は2回目となる天然ガスハイドレートの試験採掘に成功し、水平井掘削技術を活用した世界初のメタンハイドレートの採掘事例となった。南海調査技術センターは海洋調査プロジェクト19件の操業再開を促進している。また、自然資源部北海局、東海局、南海局はそれぞれ2020年初となる海域横断調査の任務を終え、無事に帰港した。
新型コロナの感染拡大に対応し、海洋産業と漁業の持続可能な発展を促進するため、天津市や山東省、浙江省、福建省など沿海部の省の海洋・漁業部門は相次いで対策を発表。海洋産業と漁業の操業再開を促進し、水産物の有効な供給の確保に努めている。
山東省浜州市北海新区では今年、新型コロナによる影響で稚魚や稚エビの放流が遅れた。これを受け、地元の電力会社「国網浜州供電」は、水産物を早期に市場に流通させ、漁業者の利益を確保するため、エアーポンプとエアレーター(酸素供給器)の24時間稼働を確保。企業の電気代を段階的に引き下げる優遇措置も打ち出し、16の養殖業者が電気代を9千元以上削減することができた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月15日