インドの通信社PTIのウェブサイトは5月11日、『国連発表、2020年の海外旅行規模は60~80%減の可能性』という見出しの記事を掲載した。記事によると、国連世界観光機関(UNWTO)は、新型コロナウイルス感染症の影響で、2020年の海外旅行規模は60~80%減少し、観光業の損失は8100億ドルから1兆2000億ドルになり、1億人以上の生計に危険が及ぶ可能性があると示した。
世界が未曾有の衛生と経済の危機に直面している。UNWTOのズラブ・ポロリカシュヴィリ事務局長は、「観光業はダメージを受けた。これは労働密集度が高い経済分野の1つであり、1億人の雇用が危険に直面する」と述べた。
最近発表されたUNWTOの『ワールド・ツーリズム・バロメーター』によると、旅行目的地が報告したデータを見ると、今年1~3月のインバウンド客は22%減少した。
多くの国が封鎖措置、渡航規制措置を実施し、空港と国境を閉鎖し、3月のインバウンド客は57%激減した。3700万人の海外旅行者と約800億ドルの観光収入が減ったことになる。
現状を見ると、今年のインバウンド客は58~78%減少する可能性がある。これは感染症の終息および渡航禁止令と国境閉鎖措置の解除の時期によって決まる。
これは記録を開始した1950年以来、最も深刻な海外旅行業界の危機となる。UNWTOは、世界各地がオーバーラップする時期、それぞれの程度の影響を受け、アジア太平洋地区は真っ先に回復すると予想している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年5月17日