中国の「両会」(全国人民政治協商会議・全国人民代表大会)が5月21日と22日に北京でそれぞれ開幕した。新型コロナ下の「両会」は大きな意義を持ち、隣国ミャンマーを含む世界全体から関心が寄せられている。ミャンマーの政界関係者や主要メディアは中国の「両会」開催を高く評価し、中国の防疫対策や企業の操業再開などを重点に注目している。
ミャンマーの与党・国民民主連盟中央経済委員会(NLD)委員でエコノミストのウーアン氏は、「新型コロナ感染症による中国の発展プロセスの混乱はなく、中国は既定の計画通りに安定的に前進している。今年の両会は引き続き強い改革のシグナルを発信し、中国の国民と中国に関心を寄せる友人に強い信頼感を与えた」と述べた。
ミャンマーの複数の主要メディアが連日にわたり中国「両会」に関する記事を掲載している。国営メディアのミャンマー・アリン(ミャンマーの光)、チェーモン(ミラー)のほか、イレブン・メディア・グループなどが新華社やAFP、AP通信のニュースを引用して中国「両会」の状況を報じ、ミャンマー各界に中国政府の企業活動再開・国防支出・防疫対策・貧困脱却支援・香港政策・雇用創出などについて説明した。チェーモン、ミャンマータイムズ、ザ・スタンダードタイムデイリーなどは関連の論説を発表し、「中国がこの時期に両会開催を決定したことは、中国国内の新型コロナ感染症抑え込みの成果について自信を示すものだ」と指摘。また「現在の防疫対策のほかにも、中国と世界経済の回復が焦点になる」とし、「国際社会は中国が両会期間中に発する政策情報を基に、世界の情勢を全体的に分析評価するはずだ」との見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年5月26日