2020年の中国の両会(全人代と全国政協)が28日に閉幕した。この特殊な時期に開かれた中国の両会に世界から注目が集まっている。国際社会は両会のど「キーワード」に注目するか。
キーワードその1:経済動向
新型コロナウイルス感染症は世界経済に深刻なダメージをもたらした。国際通貨基金(IMF)は、2020年の世界経済成長率は3%縮小し、1930年代の世界恐慌以降もっとも深刻な世界経済の衰退になると予想している。国際社会は世界2位の経済圏である中国が両会期間中にどのような経済政策のシグナルを発するかに高く注目している。
フランスのパリ第8大学のピエール・ピカール教授は、「中国経済の回復は全面的に加速しており、世界経済の促進を後押しし、世界の投資家と消費者に自信をもたらす。世界は過去のどの時期より中国の両会と経済成果に注目している」との見解を示した。
キーワードその2:全面的な小康
今年は中国が小康社会の全面的な建設、貧困脱却と戦う年である。国際社会は、突然の新型コロナウイルス感染症の流行下で中国がどのように目標を実現させ、人類の貧困削減と発展史に新たな章を記すのかに関心を持っている。
ドイツのベルリンプロイセン協会の フォルカー・チャプーク会長は、中国は新型コロナウイルス感染症の抑制において良好な危機対応を行い、両会は中国の今後の政治経済政策を描き、中国の貧困脱却、小康社会の全面的な建設という目標は感染症の影響を受けておらず、感染症は中国の力強い発展過程における間奏曲にすぎないと信じていると述べた。
キーワードその3:公共衛生
新型コロナウイルス感染症は第二次世界大戦後もっとも深刻な世界公共衛生事件である。中国がどのように自身の公共衛生体系を改善し、世界の公共衛生管理に貢献するかも国際社会が関心を寄せる両会の議題である。
エジプトのエジプト・中国商会のディア・ヘルミー事務長は、両会の「一帯一路」枠組み下における経済貿易と公共衛生分野の協力に関する議題に期待し、中国が防疫の面で得た非常に独特な経験は、「一帯一路」枠組み下の衛生健康協力の強化において極めて重要だと述べた。