産業の繁栄は農村振興の基盤である。最近、中国農業農村部は「全国農村産業発展計画(2020—2025年)」という文書を通達した。
これは中国の農村産業の発展に関する最初の全面的な計画が立てられたことを示す。文書は、2025年までにレベルと利益を大幅に向上させ、内的原動力を持続的に強め、完備した農村産業システムを構築するという目標を提起した。また、2025年をめどに農産物加工業の営業収入を32兆元にし、生産額が100億元レベル、1000億元レベルの優位・特色産業群をいくつか形成し、農村レジャー・観光業の年間接客数を延べ40億人以上にすることを目指すという内容も盛りこめられた。
農業農村部農村産業発展司の曽衍徳司長の説明によると、現在、農村産業の発展には良好な基礎がある。2019年、農産物加工業の主要事業収入は22兆元に達し、農村レジャー・観光業の営業収入は8500億元を超え、農村のネット取引による売上高は1兆7000億元に達した。全体的に見ると、農村産業は依然として産業分野の幅が狭く、産業チェーンが比較的短く、要素の活発さが欠けており、レベルと利益も低いといった問題が存在し、指導と育成の強化が必要だ。文書の発表により、より多くの資金、人材、技術、情報などの資源要素が農村に集積され、農村産業振興の巨大なパワーを形成することに期待できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年7月20日