中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)の最新データによると、今年上半期、中国商業銀行の純利益は前年同期比9.4%減の1兆元となった。
これについて、銀保監会の報道官は先般、純利益は減少したが、業界全体の運営は安定しており、発展の基盤もより強固になったと述べた。6月末、商業銀行の流動性カバー率は142.4%、貸倒引当金カバー率は182.4%、自己資本比率は14.21%と、主要指標はすべて合理的な区間にあるという。
銀保監会の報道官は、銀行業の純利益減少には主に2つの原因があると分析した。まず、1ー7月に実体経済を支援するため銀行業が約8700億元の利益を削ったこと、第二に、銀行業が不良債権処理と貸倒引当金の計上を強化したことだ。上半期、銀行業務を扱う金融機関は不良債権を累計で前年同期より1689億元多い1兆1000億元処理した。
次のステップで、銀保監会は銀行・保険機構による実体経済サポートの質と効果の向上に取り組んでいく。今年の実情を踏まえ、銀行業全体における年間不良債権処理規模は3兆4000億元になると予想されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年8月26日