世界経済が重傷を負う中、中国が外資に対する魅力を保ち続けているのは巨大な国内市場と成長力に加え、中国の自主的な開放拡大とビジネス環境の最適化が要因だ。
中国は人口14億の巨大市場と着実に拡大する中所得層を抱え、非常に大きな市場成長の可能性を秘めている。特に中国国内の感染症抑制が効果を上げ、営業と生産の段階的な再開や消費の高度化が進んでいることは、外国事業者による中国での投資に一層多くのチャンスをもたらすだろう。国際通貨基金(IMF)が発表した「世界経済展望レポート」では、世界の主要経済国のうち今年にプラス成長を果たすのは中国のみとの予測が示された。感染症の流行する中、中国経済は世界経済の「アンカー」となっている。
外部の試練と圧力に対し、中国は改革開放政策を着実に進め、ビジネス環境を最適化することで、これまで通りに米国資本を含む外国投資家による中国での投資・経営を歓迎し、中国の発展チャンスを共有している。今年6月には2020年版の全国および自由貿易試験区外商投資参入ネガティブリストが発表された。全国ネガティブリストは33項目に、自由貿易試験区ネガティブリストは30項目に減り、サービス業、製造業、農業などの開放水準がさらに上がった。今後は商務部が、新たな全国および自由貿易試験区ネガティブリストの適用に注力するほか、「外商投資奨励産業目録」の改定・実施を急ぎ、サービス業の開放拡大試験を深化させる見通しだ。こうした資本導入の「コンビネーションパンチ」は、外国企業の投資マインド増強と市場期待の安定にポジティブな作用を果たしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年8月29日