「十三五(第13次五カ年計画、2016-2020年)」期間中に、中国はかつてないほど強力かつ大規模に貧困脱却堅塁攻略戦の取組を推進した。勝利に向けて毎年座談会を開き、各段階で直面しているさまざまな問題について、貧困脱却攻略目標と課題を設定した。それはこれまでになく強力かつ大規模で、大きな効果と影響力を持つ、前例が無いもので、人類の貧困削減の歴史で奇跡を起こしたとも言える。
金沙江大峡谷にある四川省涼山彝族自治州布拖県阿布洛哈村は、三方を山に囲まれ、一方は切り立った崖に面し、かつては中国で道路が開通していない最後の村だった。
阿布洛哈村の村道は2019年に建設が始まった。地図を見れば、この3.8㎞の道路からは人類が貧困の大きな山を乗り越えようとする決意がうかがえる。工事には世界で積載力最大の「Mi-26」大型輸送ヘリが導入され、建設機械を吊り上げて輸送、建設コストは1㎞あたり平均1千万元を超えた。
貧困地区の条件の備わった村では2019年末までに、コンクリートの舗装道路が100%開通した。西部の山岳地帯では「ゴンドラから橋への改良建設プロジェクト」が309件実施され、地元住民は「ゴンドラ時代」に別れを告げた。
「十三五」期間末までに、貧困地区の人々の交通・電力・通学・通院・通信などに関する古くからの大きな問題が全体的に解消し、義務教育・基本医療・住宅安全も保障され、貧困地区の経済社会の発展が顕著に加速した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年10月17日