デジタルデバイドの解消、家庭内での交流が効果的

デジタルデバイドの解消、家庭内での交流が効果的。

タグ:デジタルデバイド

発信時間:2020-10-26 14:48:39 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 一部の学者は、高齢化が進むなかデジタル化の形態が多様化し、世界のデジタル化社会の進歩に共通する問題になっていると判断した。


 西南交通大学国際老齢科学研究院副院長の楊一帆教授によると、デジタルデバイドは高齢化社会の普遍的な現象で、過去の一般的な知識の差や教育水準がもたらす格差よりも埋めがたいように見えるという。


 高齢者のデジタルデバイドを埋める方法について、楊氏は家庭の「デジタル反哺」に焦点を絞っている。家庭内の情報共有と世代間の交流は、デジタルデバイドを縮小する重要な手段であり、相互認識と感情を深めるというのだ。これは先進国のデジタルデバイド解消の重要な理念でもある。


 楊氏は、高齢者はデジタル化への参加に意欲的だが、必要な能力、知識、素養が不足していると見ている。将来的に養老と教育を結びつけた学習型健康・養老都市を建設し、大学及びコミュニティの知力資源を十分に利用し、混合終身学習型社会を形成する必要があるという。


 高齢者のデジタルデバイドは高齢者の問題であり、全社会が解消すべき問題でもある。楊氏は、国はトップダウンデザインに取り組んだ後、さらにいかなる形式であっても高齢者に対してデジタル技術の差別をしてはならないことを、法律と政策によって明確にすべきと考えている。


 また一部のテック企業は製品の研究開発で高齢者に対する配慮が足りず、高齢化社会が秘めた大きな市場の需要をよく認識していない。高齢者のデジタルデバイドは、新たな消費の難点になる。


 楊氏は「これらは企業が果たすべき社会的責任だ。一部の小企業は今のところ実現できないが、大型プラットフォームと大手企業はこのような責任を果たすべきだ」と述べた。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年10月26日

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