中国のGDPは今年第2四半期にプラス成長を実現した。第1−3四半期の成長率は0.7%で、通年のプラス成長が確実だ。各業界・各分野が追い上げ、製造業、アパレル業、飲食業、小売業、自動車、建材に至るまで、「プラス化」が中国経済運行で頻繁に取り上げられるキーワードになっている。
間もなく終了する今年を振り返ると、中国経済は並々ならぬ歩みを経た。突如訪れた新型コロナウイルス感染症は中国経済に深刻な衝撃を及ぼし、第1四半期のGDP成長率が前年同期比でマイナス6.8%となった。しかし第2四半期以降、中国が常態化感染対策、操業再開、営業再開に取り組み、大地に活気がみなぎった。国際通貨基金、経済協力開発機構などの権威ある国際機関は、中国が今年唯一プラス成長を実現する主要経済国になると予想した。
この唯一の「プラス成長」は、人口14億人の大国にとっては非常に得難いものであり、その裏側には中国経済の高い強靭性と旺盛な活力がある。世界で感染拡大が続くなか、中国経済が先に回復したことはいっそう得難く、世界経済回復を支え、世界の感染症に打ち勝つ自信を深める。
世紀の感染症と百年に一度の大変動が今年、重なった。中国経済は今年ストレステストに耐え切り、感染症発生後に最初に成長を再開した主要経済国になった。世界経済に積極的な力を注ぎ、強靭性と活力が高く、施策の大きな余地が残されており、政策ツールが多いという中国経済の特徴を示した。注意すべきは、経済回復のなか中国が終始高品質発展を貫き、新たな発展構造の構築に取り組んだことだ。経済運行は新鮮味が溢れ、見所が続出し、中国経済の潜在力と底力を反映した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年12月14日