ギリシャの学者、国際関係及び中国問題専門家のハイル氏は『経済日報』のインタビューに応じ、次のように述べた。
中国が毎年の年末に開催する中央経済活動会議は常に、国際社会及びメディアが注目するビッグニュースだ。今年は新型コロナウイルスが世界各国の経済に広く大きな衝撃を及ぼしたため、今年唯一経済のプラス成長を実現する主要経済体である中国の今回の経済活動会議は、世界経済全体にとって極めて重要だ。今回の中央経済活動会議で、中国は未来を楽観的に展望し、国と人民の未来の計画を立てた。
中国は緊急措置により新型コロナウイルスの感染拡大を直接的かつ効果的に封じ込めた世界で唯一の国だ。中国は短期間内に感染を封じ込め、死者と感染者を最小限に抑え、経済回復の条件を整えた。中国の社会・経済の両面の措置は、他国の政府が学ぶべき見本だ。多くの国が依然として公衆衛生を守りつつ経済回復を促進する政策を見出していないからだ。国際的な重大な挑戦への中国の対応は、再び国際社会に深い印象を残した。
来年は中国の現代化建設の歩みにおいて、特殊な重要性を持つ一年、第14次五カ年計画(2020−25年)の初年度であり、中国の社会主義現代化国家の全面的な建設の新たな旅路につく。そのため今回の中央経済活動会議は、これまでの事業を引き継ぎ今後を切り開く効果がより顕著だ。会議は今年の経済の成果と問題を総括し、未来の経済発展に政策の方針を示し、発展の基調を固めた。
中国は政府の効果的な調整及び経済の高い強靭性により、経済の安定運営を保障できる。来年は中国の新たな発展構図の構築にとって確かな一歩目となる。中国国内の大循環を主体とし、国内・国際ダブル循環で相互促進する新たな発展構図は、中国国内の市場の需要を引き出し、産業のモデル転換・高度化を促し、中国の経済発展に力強い原動力を提供する。
注意すべきは、今回の会議は「2030年までの炭素排出ピークアウト行動プランの策定を急ぐ」とし、再び中国のカーボンニュートラルの活動の流れを明らかにしたことだ。これは中国が「パリ協定」及び人類運命共同体の構築に関する約束をしっかり履行していることを示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年12月26日