西側の航空会社が新型コロナウイルスから立ち直るまで何年もかかる見込みであることから、航空機メーカーは中国市場の強靭性と成長の潜在力への依存を強めることになる。
中国はすでに感染症から立ち直り、世界最大の国内航空市場になっている。オリバー・ワイマン傘下のPlaneStatsのデータによると、中国の昨年の航空旅客数は前年比8%増だったが、米国は41%減、欧州は68%減だった。中国市場が依然として大きな成長の潜在力を持つため、今後数年で5億人の中国人が中産階級になる見通しだ。
中国はすでにボーイングとエアバスの世界2位の収入源になっており、かつこの2大航空機メーカーの数少ない注目株の一つでもある。ボーイングは昨年11月、今後20年の世界の航空機需要の予想値を2%引き下げたが、中国市場の需要は6.3%引き上げ8600機とした。
世界のその他の地域と比べると、中国はボーイング737とエアバスのA320シリーズにとって極めて重要だ。これらはローコスト航空会社の主力機種だ。ボーイングとエアバスの受注確定分に占める中国の割合は現在4.4%のみで、明らかに低すぎる。
西側企業は、ナローボディ機の不足分が今後、中国商用飛機有限責任公司(以下「同社」)が製造するC919によって補われることを懸念している。最終的な結果は、地政学的要素によって左右されるかもしれない。米国は数日前、米国の製品及び技術の購入が禁止される一連の中国企業のリストを発表したが、その中には同社の一部の子会社が含まれていた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年1月4日