2020年GDPの100兆元突破、中国経済にとって何を意味するか

2020年GDPの100兆元突破、中国経済にとって何を意味するか。

タグ:GDP

発信時間:2021-01-18 12:59:32 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 国務院新聞弁公室が18日に開いた記者会見で、国家統計局の寧吉喆局長は昨年の国民経済運営状況を紹介し、記者からの質問に回答した。記者からは「中国のGDPは昨年すでに100兆元を超えたが、これは中国経済にとって何を意味するか。新たな発展構造の構築に対して、どのような重要な意義を持つか」という質問があった。寧氏は次のように回答した。


 まず、これは中国の総合的な国力が持続的に強化されていることを意味する。昨年の中国の国内総生産は101兆6000億元で、初めて100兆元を突破した。10兆元突破は2000年、50兆元突破は2012年、100兆元突破は2020年。経済規模が20年で10倍に拡大したが、これは世界が注目する成果だ。現在の年平均為替レートで換算すると、中国の昨年の国内総生産は14兆7000億ドル前後で、世界2位を着実にキープし、世界経済全体の17%前後を占める見通しだ。1人平均国内総生産は昨年、2年連続で1万ドルを超え、「中の上」の所得国の地位を着実に維持し、高所得国との発展の格差の縮小が続いた。


 次に、これは中国の科学技術力の持続的な進歩を意味する。重大科学技術成果が過去1年で次々と登場した。「嫦娥5号」が月の上陸とサンプルリターンに成功し、火星探査機「天問1号」が打ち上げに成功し、500メートル口径球面電波望遠鏡が正式に開放・運行され、世界衛星測位システム「北斗3号」が正式に開通し、有人潜水艇「奮闘号」が1万メートルの潜水に成功し、量子コンピューター「九章」の開発が成功した。「天に昇って月を取り、海に潜って鼈を捕まえる」が現実になった。科学技術革新が日増しに活発化し、経済の質の高い発展に新たな活力を注いだ。


 それから、これは中国の経済力の顕著な向上、中国の工業・農業の生産能力の大幅な強化を意味する。食糧生産量は昨年過去最大を記録し、世界一をキープした。220種余りの工業製品の生産量が世界一で、製造業付加価値額は11年連続で世界一になる見通しだ。インフラ改善が続き、高速鉄道の営業距離が3万8000キロにのぼり、高速道路の総延長が15万5000キロを超え、5G端末接続台数が2億台を超え、いずれも世界一となった。情報、ビジネス、研究開発、マーケティングなどの現代サービス業が持続的に発展し、金融の実体経済を支える力が強化され、中国の社会の生産力が新たな水準に達した。


 最後に、これは中国の新たな発展構図の形成に向け確かな基礎を固めた。国内大循環を主体とし、国内・国際ダブル循環で相互促進する新たな発展構図の形成加速の鍵は、内需、特に消費の需要の潜在力を掘り起こすことにある。中国の人口は世界最多で、中所得者も世界最多だ。昨年の社会消費財小売総額は40兆元弱、最終消費支出は55兆元超で、資本形成総額も45兆元弱だった。これは中国の特大市場規模の優位性のさらなる発揮を促す。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年1月18日




TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで