中国が独自に設計・建造した世界最大の列車専用輸送船「チェロキー」号が8日午前、広東省広州市で引き渡された。中国船舶集団傘下の中船黄埔文沖船舶有限公司が建造した同船は同日、大洋を跨ぐビデオ会議の形により米国の船主に引き渡された。科技日報が伝えた。
同船は全長180メートル、幅38.6メートル、高さ16.2メートル。2層の列車甲板があり、メイン甲板しかない中国国内の列車輸送船と大きく異なる。2層の甲板には列車のレールが敷設されている。その総延長は2500メートルにのぼり、1度に列車の車両136両を輸送できる(1両の全長は14メートル)。積載量は2万トンを超えており、「列車の空母」と呼んでもいいだろう。
同船は「そのまま乗船そのまま下船」の形で列車を積み下ろしする。そして埠頭のレールと船のレールとの連結問題への対応では、画期的な軌間変更積卸機能を搭載した上、専門的な列車固定設備を搭載しており、積載の効率が高く、2時間内に136両の積卸が可能だ。
同船は引き渡し後、米国とメキシコの港湾間の列車輸送に用いられる。陸上輸送よりも輸送距離が約半減し、メキシコ湾の物流コストと時間を大幅に削減する。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年6月9日