2021年中国国際サービス貿易交易会(以下「サービス貿易交易会」)が2-7日にかけて北京市で開催されている。新型コロナウイルスの流行後、中国はこのサービス貿易分野の重要イベントを2年連続で開催している。
海外の政治・ビジネス界関係者及び専門家・学者は、新型コロナウイルスが世界経済に大きな衝撃を及ぼすなか、中国はサービス貿易交易会の開催を維持することで各国の企業に得難い商機をもたらし、中国の開放拡大の決意も示したと見ている。中国の対外開放は世界各国の人々に福をもたらし、各国が手を携え危機に対応し、共同の発展を促進する上で有利だ。
サービス貿易交易会は2012年に始まる中国(北京)国際サービス貿易交易会(京交会)の流れを汲む、世界初のサービス貿易分野の総合的な展示会であり、中国のサービス貿易分野でトップの展示会でもある。中国は中国輸出入商品交易会(広交会)、サービス貿易交易会、さらに2018年に始まる中国国際輸入博覧会(輸入博)という対外開放の3大展示会・プラットフォームを形成した。海外関係者は、これは中国の対外開放の持続的な深まりと広がりを示しており、中国の開放拡大は世界に多くの利益を与えると判断した。
タイ・中国ビジネス協議会のウィクロム・クロマディット会長は、「貿易は国と国の最も重要な外交で、両国間の各種関係の発展をけん引する。広交会、サービス貿易交易会、輸入博などの国家級展示会・プラットフォームは貿易の模範効果を形成し、世界経済はそこから大きな利益を得る」と述べた。
エジプトのカイロ大学のラシャド・アブドゥー教授(経済学)は、「サービス貿易交易会を含む中国が開催する大型国際展示会は国内外の業者を集め、国際的なビジネス・貿易交流を展開し、生産要素の越境流動を促進する。世界が中国の対外開放のボーナスを共有する一助になる」と述べた。