同協会の許海東副チーフエンジニアは、「ドイツ系や日系などの外資系ブランドと比べると、中国の自動車メーカーは新エネ分野、特に電気自動車に早くから取り組んでいた。製品の研究開発、品質検証、動力電池などの産業チェーンで比較的顕著な優位性を持つ。中国ブランドは確かな新エネ車製品を持つからこそ、欧州のような成熟した自動車市場に進出できた」と述べた。
同協会が発表したデータによると、中国ブランド乗用車の今年1−8月の販売台数は前年同期比36.7%増の561万2000台で、市場シェアは6.5%上昇し42.8%にのぼった。うち輸出の大幅な増加は市場シェアを上げる重要な要素になった。
許氏は、「中国自動車ブランドはすでにしっかり海外市場に進出している。海外の自動車消費市場は現在徐々に回復しており、中国自動車ブランドの輸出に良好な基礎を提供している。同時に中国自動車ブランドは製品の競争力を大幅に上げ、海外市場で徐々に評価を上げる必要がある。中国ブランド乗用車の逆境における成長は、自身のブランド力の向上のほか、輸出拡大も市場シェアを上げる重要な要素になった」と述べた。
かつての追跡者は今日、果敢に海外に進出し、国際市場の競争に参加する挑戦者になった。より多くの中国自動車企業がしっかり力強く歩み、高速鉄道やスマートフォンに続く新たな「中国製造の看板」になろうと取り組んでいる。
誕生してから130年以上になる、数万個の部品で作られる自動車は、各国のサプライチェーンをより緊密に結びつけている。多くの新車が「中国で製造し輸出」という高速道路を利用している。この長いチェーンにおける中国自動車産業のすべての従事者は報酬を手にし、他者及び社会に向け富を築いており、あるいはより大きな舞台に上がる入場券をも手にしたかもしれない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年9月23日