世界的な大手会計事務所アーンスト・アンド・ヤング（EY）大中華圏エネルギー・資源マーケットセグメントの共同パートナー朱亜明氏は「二つの脱炭素目標が目指すのは、短期間で世界最大のCO2排出削減を達成することであり、大国としての役割を果たし、生態文明を構築するという中国の強い決意が十分にうかがえる」と語った。

　現在、中国は再生可能エネルギーの開発・利用規模で世界一となっている。特別高圧技術を大々的に推進し、新エネルギー自動車やリチウム電池の生産規模や保有量でも世界をリードし、森林蓄積量も年々増加している。いずれも中国が二つの脱炭素目標を達成するための基盤を築いたことを示すものであり、グランドデザインや政策指導の下、社会全体の努力によって、二つの脱炭素目標というビジョンが実現されると信じているとの認識を示した。

　この交易会では、多くの中国企業がグリーン発展を推進している事例を紹介し、グリーンエネルギーへの転換を目指すグリーントランスフォーメーション（GX）と持続可能な発展がもたらす大きな可能性を示すものとなった。

　国際サービス貿易で良好な協力関係を築くことは、二つの脱炭素目標の達成を後押しする。朱氏は、サービス貿易は先端的低炭素化技術の深い融合を促進し、国際的かつ先進的で環境にやさしい低炭素型の産業クラスターを形成することができると語った。

　「グリーン一帯一路」の構築を進める中、低炭素型のグリーンサービス貿易での協力は、二つの脱炭素目標の達成を促進する上で経済投資の原動力となる。多国間協力を通じて、炭素価格に関する世界貿易のルール策定を促進し、世界の産業チェーンの各部分で低炭素や排出削減、それにかかるコストの分担を実現し、グリーン貿易の発展促進に向け努力する必要があるとの認識を示した。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2021年9月25日