「捨てるのではなく売る」タンスの中のバッグ、靴、衣料品のほか、家具、電子機器、自転車も売れる。中古品を売買する中国人が増えており、しかも通常はスマホアプリでワンタッチで行われる。ラジオ・フランス・アンテルナショナルが伝えた。
上海に暮らす会社員の陳さんは、中古スマホを中古電子機器回収店に送った。回収店の職員は、「家庭内に使わなくなったパソコンやスマホなどが山積みされているが、これを捨てれば無駄になり環境汚染にもなる。当店の業務は回収、修理、転売だ」と紹介した。陳さんは、「中国人の環境保護の意識が高まっており、中古市場の概念が人々の心に根ざしつつある。私の中古品には3600元といういい値がついた」と述べ、満足そうに笑みを浮かべた。このような中古品回収店はすでに上海の各地に見られ、ゴミ箱内で「死刑」を下された中古品を蘇らせている。
中国人消費者が毎年捨てる電子機器は1500万トン、衣料品は2600万トンにのぼる。新たな消費習慣が現在、形成されようとしている。上海のある中古衣料品を専門的に取り扱う「循環ストア」内は利用客で混雑している。価格は新しい衣料品より3割安い。
中古品は環境と財布にやさしい。南京のある中古品店は、全国に50店を超えるチェーン店を展開している。同ブランドは有名なバッグなど、中古の高級品を中心的に取り扱っている。
利用客は実店舗もしくはライブコマースで購入できる。ライブコマースで販売する高さんは、フランスの某ブランドのバッグを売り出した。「ご覧ください、中には引っかき傷や汚れがなく、新品同様です」このライブ配信プラットフォームのユーザーは100万人を超える。高さんはバッグを持ちながら、定価は1万6500元だが現在は6500元のみと述べた。「フランスの中古贅沢品は特に人気で、6時間のライブ配信で40個販売した」中国の中古品市場の規模は現在、1580億ユーロにのぼると見られる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年1月10日