ガソリン価格が今年10回目の価格調整で、また引き上げられた。中国国内の一部地域では、95号ガソリンの価格は1リットルあたり10元(1元は約20.0円)を超えた。60リットルの燃料タンクを満タンにするのに600元以上かかることになる。ネットユーザーの中には、「ああ、高くてガソリンも入れられないし、がんばれないよ。人力車で通勤するしかないな」とからかう人がいる。中国新聞社が伝えた。
中国のガソリン価格は高いのだろうか。
世界的に見ると、中国のガソリン価格はおおむね中くらいのレベルだ。
グローバル石油価格サイトのデータによれば、6月6日の価格を基準とした場合、世界でガソリン価格が最も高い地域は香港地区で、1リットルが20元近かった。最も低いのはベネズエラで、同じく1リットルが0.15元にもならなかった。
一般的に言えば、豊かな国のガソリン価格は相対的に高く、低いところのほとんどは産油国だ。たとえばノルウェー、デンマーク、フィンランドなどの北欧諸国は世界でもっとも価格が高い地域の1つで、1リットルが大体17-19元になる(6月6日のデータ)。一方、中東諸国の価格は相対的に低い。米国は先進国だが、これまではずっと低価格を維持してきた。ただ最近は国際市場の原油価格が大幅上昇したため、1リットルあたり8.85元まで値上がりした。
同サイトのデータでは、世界170ヶ国・地域のガソリン価格を高い方から順に並べると、中国は約70位台になる。ここ数年、中国は石油の70%を輸入でまかなっており、ガソリン価格は国際市場の変動の影響を大きく受けている。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年6月17日