ドイツ経済界の関係者はよく、中国・欧州貿易の緊密な関係を見たければ、デュイスブルクとハンブルクを訪れる必要があると語る。
鉄道と港の貿易ターミナルを同時に持つデュイスブルクは、ドイツの貿易の重要な中継センターだ。電子製品、機械部品、日用品などの100TEUの貨物を満載した重慶発の中欧班列(渝新欧)が現地時間11日、デュイスブルクの鉄道ターミナル(DIT)にゆっくり入った。これは中欧班列(渝新欧)の1万本目の列車だ。中欧班列の路線が最も多い欧州の都市であるデュイスブルクでは、毎週平均60本の中欧班列が中国とドイツの間を行き来しており、中欧班列のほぼ3分の1を占めている。
港の埠頭では、「中国製」が至る所で見られる。新型コロナウイルスの影響が残るが、デュイスブルク港はすでに賑わいを見せており、埠頭に中国語のコンテナがずらりと並ぶ。中国との貿易により、デュイスブルクの雇用枠がかつてないほど拡大し、すでに5万人を超えている。現地では現在、中国企業がすでに100社を超えている。
独紙「Rheinische Post」によると、デュイスブルクが中国に過度に依存していると批判する声を受け、ドイツ商工会議所の責任者は「中国との貿易がなければ多くの商品が高くなる。中国は引き続きデュイスブルクの重要な貿易パートナーになる」と述べた。
欧州2位・ドイツ最大の港であるハンブルク港の埠頭では、積み下ろしされるコンテナの3基に1基が中国と関連している。現在500社を超える中国企業がハンブルクに支社を置いている。ハンブルク都市マーケティング部門の責任者は、「ハンブルク港と中国のコンテナ貿易は昨年5.5%増加した」と述べた。
ハンブルクと中国の各都市の間では現在、中欧班列が毎週40往復している。多くの貿易業者によると、中国から欧州に輸出される貨物がハイテク化しており、例えば最近は電気自動車が急に増えてきたという。高級家電分野では、中国ブランドがすでにドイツの売り場の中心地を占めている。ファーウェイ、DJI、シャオミなどのブランドはドイツですでによく知られている。貿易業者は、中国からの貨物は品種が揃っており、価格面でも優位性を保っているとし、中国・EU貿易に期待感を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年7月14日