夏休みが始まってから、多くの人気観光地に入りきれないほどの観光客が押し寄せている。8月12日には、クレジット消費プラットフォームの分期楽商城が夏休み旅行の10大出発地と10大目的地のランキングを発表した。そのデータによると、8月以降、航空便で出かけると決めた人は前年同期比で200%増加し、そのうち若者が9割以上を占めている。航空券業務の取引額はさらに同485%増となった。人気の旅行先のデータを見ると、大半の地域で新型コロナウイルスの感染状況が落ち着くにつれて、旅行に行きたい、避暑に行きたいというニーズが高まり、観光産業と消費産業の景況感が徐々に回復していることがわかるという。
現在、若者が夏休み旅行の中心を担う。1億7千万人の若いユーザーを擁する分期楽商城のデータによると、航空券を購入して出かけるユーザーのうち、22-30歳の若いユーザーが9割以上を占め、中でも22-25歳の割合が46%と最も高い。若いユーザーは社会人になってから日が浅く、大都市に根を下ろそうと考える人、小都市でのこじんまりした快適な暮らしを選ぶ人などがいるが、その消費理念はより新しく、住む都市以外の場所に行きたい、そこでの暮らしを体験してみたいという意欲が他の世代よりも高い。
移動距離を見ると、遠距離の長距離旅行が若者に特に人気がある。近場の旅行より長距離旅行の方が、若者により新鮮な感じ、より大きな旅行体験を与える。ユーザーの中には、成都から烏魯木斉(ウルムチ)に飛んで新疆維吾爾(ウイグル)自治区の砂漠や草原、雪山を体験する人もいれば、深センから昆明に飛んで色鮮やかな南方の自然を目に焼き付ける人もおり、北京から重慶に飛んで火鍋を味わったり北京とは異なる山間都市の風景を楽しんだりする人もいる。
大半の人が長距離旅行に出かける状況の中で、今年は若者の旅行費用がうなぎ登りだ。8月以降の航空券販売データを見ると、客単価が前年同期比で95%増と大幅に増加した。それでも旅行に出かける人の増加率はさらに大きく200%に達した。ここからわかるのは、若者の持つ極めて強い消費意欲は新型コロナでしばらく押さえ込まれていたが、長い目で見れば、豊かさの中で育った彼らには上の世代よりも強い消費意欲があり、「外に出てみる」ためにお金を使いたいという意欲もより強く、若者は今や消費の中心になろうとしていることだ。
どこの若者が一番出かける意欲が旺盛だろうか。今年の夏休み旅行で最も目立った特徴は、一線都市と新一線都市の大都市ユーザーの旅行意欲がより強いことだ。分期楽商城のデータでは、8月以降、深セン、広州、重慶、海口、杭州、長春、成都、長沙、合肥、哈爾浜(ハルビン)のユーザーが出発地ランキングで上位10位に並んだ。
目的地ランキングを見ると、「海への旅行」と「中・西部旅行」が今最も人気の2タイプだ。10大目的地を見ると、深センや三亜などの海辺の都市が含まれるとともに、重慶、長沙、昆明、鄭州のような独自色の強い中・西部の都市も名前を連ねていた。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年8月21日