中国人科学者による嫦娥5号サンプルの最新の研究によって、月面中緯度地域の太陽風が月の砂の表層に注入する水が、これまで考えられていた以上に多いことが明らかになった。しかも月の高緯度地域には利用価値ある大量の水資源が含まれる可能性があるという。
科学者は、太陽風、火山噴火、小惑星・彗星などが、月面の水の重要な出処である可能性があるとしている。しかし月面の水は具体的にどのようにして得られ、保存されるのだろうか。月の土壌にはどの程度の水分が含まれるのだろうか。その水は空間的にどのように分布しているのだろうか、これらの問題についてはまだ明確な答えが得られていない。
これらの重要な科学問題をめぐり、中国科学院国家宇宙科学センターと地質・地球物理研究所によるチームは、嫦娥5号の月の土壌のサンプルの実験・研究を展開した。その最新の成果は13日、世界的に権威ある学術誌「米国科学アカデミー紀要」に掲載された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年12月14日