解放軍総医院第一付属医院がこのほど、骨粗しょう症の無料診察キャンペーンを行った。70人以上に骨密度測定をしたところ楽観視できない結果が示された。同医院の物理治療科主任の李玲教授は、骨粗しょう症を予防するために、若いときから良い生活習慣を身に付けるよう呼びかけている。
骨粗しょう症は、全身の骨量が減って骨の構造が変化することで、骨がもろくなり骨折しやすくなる病気。骨粗しょう症の原因には、長期的な栄養不足、不適切なダイエット、カルシウムやビタミンDの不足、痩せすぎ、運動不足、お酒、タバコ、長期的に飲むコーヒー、濃いお茶、多種の慢性病、長期的なステロイドホルモンの服用等たくさんあげられる。米国の研究者は、骨格が発育して大人になる若い時期に毎日最低1200リットルの牛乳を飲むことで高齢になってからの骨粗しょうの予防ができることを発見した。
最適なカルシウムの摂取方法は、バランスのとれた食事を心がけ、牛乳・乳製品等カルシウムの豊富な食物を多く摂取すること。また、幼少期の健全な生活習慣で骨粗しょう症になる危険性を減らすことができる。
李玲教授は、「大人は子供にカルシウムが豊富に含まれる牛乳・豆腐・桜エビ・のり等を摂取するよう注意しなければならない。また、よく歩かせたり体を動かせて、できれば毎日決まった時間に屋外に出て体を鍛えることで、体内でカルシウムを効率よく吸収するビタミンDが生成されるとともに、筋肉が鍛えられ骨や関節を保護する役割を果たすことができる」と呼びかけている。
「人民網日本語版」2007年11月16日 |