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山西省の青石遺跡で約5000年前の文化財を発見
発信時間: 2008-09-11 | チャイナネット

考古の専門家は、山西省定襄県の青石遺跡が、新石器時代の仰韶文化晩期(約5500~4900年前)と竜山時期(約4350~3950年前)、夏時代(約2100~1700年前)、東周時代(紀元前770~256年前)の文化財で、漢代(紀元前206~紀元220年)の古墳もあると証明した。

この遺跡は、定襄県青石村以北と河辺二村の間の高地にあり、滹沱河の河床とその両側の勾配を含む川岸に面している。面積は12万平方メートルで、昨年、山西省忻州から河北省阜平の高速道路の工事中に発見された。

出土した陶器は赤い色を中心に、鉢、たらい類の器物が多い。それらの表面のほとんどが紅褐色の四角い格子や三角、斜線で、仰韶文化晩期の特徴を持っている。

この地域でのこれまでの発掘では、仰韶文化時期の特徴がある遺物は発見されておらず、今回の発掘は山西省の考古史にとっても重要な発見である。

竜山時期の遺跡は主に灰坑や陶窯で、この時期の陶器は砂と泥を主要成分としており、表面には縄紋、籃紋などが多く見られる。

遺物の特徴からすると、青山遺跡の竜山時期の文化財は、中原文化と中国北方文化の特徴を持っており、その時代の中原と北方文化の交流を研究するためには重要な資料だ。

夏時代の遺跡は灰坑が主だが、出土した土器の形と構造は特殊で、特徴もはっきりしており、この時期の山西省中部から忻州までの地域の文化が発達していたことを反映している。また一部の灰坑から出土した壺や酒器などは、戦国時代(紀元前475~221年)の遺物である。

灰坑の中には、四方の壁が煉瓦で築かれた小さな長方形の煉瓦造りの墓も見つかった、副葬品は前漢時代(紀元前206~8年)の陶器だと見られている。こうした煉瓦造りの長方形の墓は全国でも珍しく地方の特徴がよく表れている。

「チャイナネット」2008/09/11

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