中国初となる無線ブロードバンド都市群が23日、台湾と海を隔てて隣接する海峡西岸で誕生した。福建省の福州、厦門(アモイ)、寧徳、ホ田、泉州、ショウ州、竜岩、三明、南平の9都市(地級都市)のほか、世界自然遺産・文化遺産を誇る武夷山が、無線ブロードバンド都市群に組み込まれた。中国新聞社が23日に伝えた。
これら無線ブロードバンド都市群は、中国電信(チャイナテレコム)が昨年末に福建で建設をスタートしたもの。既存のブロードバンド無線MAN(metropolitan area network)および、天翼3Gネットリソースを十分に利用し、ユーザーに超高速の無線ブロードバンドネットサービスを提供する。市民は携帯電話やパソコンで、いつでもどこでも高速かつ安定した無線ネットワークに接続し、ネットビジネスを実現したり、レジャーを楽しむことが出来る。
中国電信集団は今後5年から10年をかけ、福建省で世界トップレベルのユビキタスネット「海西ユビキタスネット」を作り上げる計画だ。福建を中心とし、海峡西岸から台湾東岸までをカバーする、陸・海・空の多次元通信ネットシステムを作り上げ、海峡西岸に「どこにでも普遍的に存在する」総合情報サービスを提供していく。すでに完成した10都市は、海西ユビキタスネットの重要なインフラ設備となる。(編集SN)
「人民網日本語版」 2009年9月24日